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ノイズの原因を探っていくと、なんと水晶発振器の電源がおよそ2MHz近辺できれいに発振していた。前回、いろいろ工夫して発振しないことを確認していたはずなのに、なぜこうなったのかは不明。とにかく対策しなければならない。
最初はやみくもにいろいろやってみたが埒があかない。もう一度シミュレーションをかけてみることにした。ただし、前回これで大丈夫だったはずが発振したのだから、なにかの前提条件が間違っていたことになる。まずそこから検討をつけなければならない。
そうすると最も敏感に反応するのが、Reflektor-Dと発振器を結ぶケーブル(フラット10芯ケーブルを四線方式に使っている)のインダクタンス成分であることがわかった。これを少し大きな値にすると確かに発振する。
あれやこれやパスコンの値とシリーズ抵抗をいじって安定するところを探す。この時重要なのが、理想コンデンサを使っても意味が無いということ。つまり現実を反映させたSpice modelを使う必要がある。幸いにしてPMLCAPのSpice modelがメーカーから発表されていた。
長い話を短くして、10uF+0.5Ωで安定することがわかり、早速はんだごてを温めてパスコンを入れ替えたところ、見事静穏な波形が出現した。ノイズは消えた。
そのときついでに100nFのオイルコンデンサを並列につないだ。水晶発振器のパスコンにオイルコンデンサ?と疑問を持つ方もいるかもしれない。発振器の電源の質が大変な影響を与えるのだから、パスコンの質が効いてくるのは当然である。それもアナログ電源とまったく同じ変化を示すのだからおもしろい。今後エージングに3週間はかかるはず。その時を楽しみにしている。
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