Circlotron2 その15 スキームを変える
2019-04-15


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結論から言うと、終段ドライブをMOSFETから7963に変えてみたが、どうやっても現象は変わらない。終段のアイドリング電流を0から徐々に上げていき、およそ50mAあたりになると突然暴走して大電流が流れ、すぐに保護回路が動作する。保護回路が動かない場合でも1.9A付近に張り付き、アイドリング電流は調整不能となる。やがて焦げください匂いがしてきて、調べてみると出力端子とグランドを結ぶ抵抗(これによって仮想グランドを実現する)が熱くなっている。

この現象をシミュレーションで再現しようとしたのだが、私の知恵ではどうしてもできなかった。だが、必ず原因があるはず。これは推測の域を出ないのだが、カソードフォロワー(ソースフォロワー)から終段のフローティング電源を見ると、電源のインピーダンスが高くてドライブ段の電流が流れにくくなってしまうためではないのか。カソードフォロワの電流をグランドに直結するとまったく問題がないのがその根拠。ただ、この方法では出力電圧が大幅に制限されるのと、それがいやならマイナス電源をもう一つ用意する必要があり、それではあまりにもおおげさなので採用は諦めた。

となればスキームを大幅に変えるしかない。それが電流ドライブ。
よく考えると、前作のAmazing Circlotronも電流ドライブである。なんのことはない。いらぬ遠回りしたあげく、落ち着くべきところに落ち着いたということか。

回路図はほぼできあがり、雨となった本日、写真の通り基板を作り直した。表面の部品の配置は終わり、裏面の配線作業は明日以降となる。
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