2016-06-27
この6月は自転車にのる機会が極端に少なかった。理由は幾つかある。まず、仕事が忙しくなったこと。それから天候が不順で、ストーブが欲しくなるくらい寒い日があったり、長雨も続いた。晴れたと思えば、こちらの都合がつかない。からだがなまるばかりであった。
そんななか、きょうやっと全ての条件が揃った。天候はほぼ快晴。最高気温は20℃。日差しがあるも、風がひんやりして絶好のコンディション。ただし、こちらのからだは最高とはいかない。息がきれるだろうということは最初から分かっていた。
とはいえ、Eurusのの乗り味をはやく試したい。朝里峠一周コースに向かった。風は、最初から最後まで向かい風。一周するのだから追い風区間があってもいいはずなのに、なかった。体力が落ちているのも手伝って、タイムはベストから15分も遅かった。
さて、Eurusの乗り味。当然だがシマノとはちがう。まず最初に感じたのが、ぬるっとした感触。不思議なことだが、ホイールを回しやすいと感じる。だからと言って速くなるわけではないが、エネルギー伝達効率が上がるので、疲れにくくなるはずだ。
特に上りの場面では今回、「滑らかなペダリング」を意識したのだが、それがうまくできたように思う。力まかせの体を揺らすペダリングは効率が悪く疲れるだけなのだそうだ。
次に感じたのは、フロントの剛性感。シマノのホイールではダンシングをすると、必ずリムがブレーキ・シューにタッチして気持ちがあまり良くなかった。ところが、Eurusはビクともしない。路面のでこぼこもダイレクトにハンドルに伝わる。
この剛性は、下りのカーブで威力を発揮する。ライン取りが実に狙った通りに行く。Eurusに乗って初めて、これまで当たり前だと思っていたシマノの欠点があぶり出される。
2009年モデルということで少し不安があったが、この値段でこのパフォーマンスは絶対に買いだと思う(これは私見なので、各自で判断してください)。ただし、長期保管に伴う汚れがあるのでその点は覚悟するように。
さて話変わって、きょうのアクシデント。
峠を越えて、間もなく定山湖が見えてくるあたりの出来事。こちらは向かい風なので速度は上げられない。それでも30Km/h程度はあっただろう。突然、目の前をキツネが横切った。ホイールの前わずか1mくらいの距離。危機一髪。
私には、買ったばかりのタイヤは修復不可能なほどにパンクするというジンクスがある。ぶつかっていたら、完全にフロント・ホイールはダメになっていただろう。ああ、よかった。
そういえば先月の中旬頃、やはり同じコースを走っていたら、湖を望む駐車場にキツネがいるのを発見して、興味津々近づいたことがある。なんとキツネは人を恐れず、近寄ってきて何かくれという仕草をする。野生動物には餌をやってはいけないので、こちらは首を振ってダメの意思表示。恨めしそうなキツネの顔が忘れられない。よく見ると後ろ足の片方がない。車に轢かれかけ、その事故で失ったのだろうか。かわいそうなものである。あのキツネ、うまく生き延びているだろうか。ときどき思い出すことがある。
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