Taylor Follower型レギュレータ(5)
2016-05-02


禺画像]
水晶発振器に使っているレギュレータの回路図を掲載する。

 これまで大きく変わっているのは、制御トラにDN2540を使った事。これにより起動回路が省略でき、基準電圧も簡略化できた。

回路図横にあるグラフは、出力のゲイン(出力インピーダンス)と位相特性を表す。この回路の際立った特徴は、20KHzにおける位相回転が5°以下と非常に小さい事にある。100KHzにおいても22°未満で、これも驚異的に小さい。

もちろんゲインをもっと高くすることもできるが、位相も大きく回転する。音の事を考えると、ゲインよりも、位相の変化を小さく抑えることにこだわりたい。

これまでいろいろな試行錯誤してきたが、このゲインでここまで位相回転を小さくする事は至難の技だった。ただ私のやる事だから、こんなレベルはもうとっくに誰かが超えているのかもしれない。
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