2023-01-14
オーディオアナライザ VP-7723Aがまた故障した。電源スイッチを入れると、ご覧のとおりの状態になって全く反応しない。 禺画像] 前回修理したとき、同じような状態になったことがあったのだが、なぜか翌日になると何事もなかったように正常動作に復帰したので、結果オーライとしてそれ以上追求しなかった。結局そのつけが回ってきたわけで、いつまでも逃げるわけには行かなくなった。
ただ故障の原因箇所は絞られていて、フロントパネルのLEDや数値表示の状態から、CPUとフロントパネルとのやりとりするI/Oがあやしいと睨んだ。そこで最初に疑ったのがD71055GBの故障で、新しいものと交換してみた。その際、一カ所パターンを剥がしてしまい、ジャンパを飛ばす羽目になった。
禺画像] おもむろに電源ON。症状変わらずorz
一気に暗雲が立ちこめる。
これは長丁場になるかもと、覚悟。思い返せば、突然不機嫌になるVP-7723Aにはしばしば泣かされてきた。そろそろいい加減におとなしくしてもらわなければ、こちらの根気が尽きそうになる。
と、ぶつぶつ言っていても始まらない。こちらには幸いにして回路図があるではないか。ネットで調べると、パターンの断線が原因で故障となったケースが報告されていた。
そこで面倒くさがらずに、I/O周りのパターンが切れていないかどうか、一本一本チェックすることに。当初はROM,DRAM周りから行ったが、そこは完全にシロ。ということで次はI/O周りのチェック。
そうしたら見つかった。D71055GBの2番ピンに導通がない。パターンを追っていくと、基板の表面と裏面を結ぶVIAが一カ所不通になっているではないか。見た目ではまったく異常が見られないにも関わらずである。回路図で言えばここ。 禺画像] 早速ジャンパー線で修理。
禺画像] 電源スイッチON
正常動作! 禺画像] 残留ノイズを測定すると3.9uVで仕様を満たしていることを確認。ボタン操作も異常なし。
これで今日から安心して寝られる。
教訓 VP-7723Aの基板パターンは弱く、断線しやすい(個人的な感想です)
セ記事を書く
セコメントをする