300Bシングルエンド 電源部の解説
2022-01-24


新しい電源部の仕様は次の通り。
(1)電源トランスはDynaco Mk3のものを流用
(2)整流管は前述の通り、PSVANE 274Bとする
(3)300Bのフィラメントを定電流点火とする

回路図は以下のとおり。 禺画像] 例によって、「まな板」を切り出してシャーシとする。写真は制作途中の様子。 禺画像]
以下、フィラメント定電流回路についてのコメント。
・フィラメント電源の整流には、ほんとうはGaNダイオードを使いたかったのだが手持ちがなく、今回はInfineonの第6世代SiCダイオードにした。

・それから、これまで定電流回路はバイポーラトランジスタのVbe電圧を利用していたのだが、これを止めて、石塚峻氏が提唱しているようにTL431を使った。フィラメントへのリップルはノイズに埋もれて観測できないほど小さくなった。

・当初、ごく一般的なπ型フィルタでやってみたところ、GS66502Bの発熱が大きく、放熱板の温度が軽く100℃を超えてしまった。トランスの電圧を下げることができないため、チョーク入力型フィルタにしたところ、実用レベルに落ち着いた。

写真は定電流回路周辺の様子 禺画像]
できあがった電源部を8pinプラグで増幅部に接続し、動作試験をする。今回は大きなトラブルも起きなくほっとする。
写真はカレントミラー合成部の電圧を300Vに調整している様子。 禺画像]
[Audio]
[Schematics]
[300Bシングルアンプ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット