Driscoll ダブル水晶OSC 開発録その1
2020-02-11


Driscoll OSCをうまく動作させることができたので、次の課題となっていた「ダブル水晶」に挑戦することにした。前回試みたときは、無負荷では発振するのに負荷をかけると停止してしまい、失敗に終わっていた。

設計仕様は以下の通り。
1)電源電圧は+12Vとする。
前回は、Driscollの特許に書かれているとおりに18Vに設定したが、これではいかにも特殊で使いづらい。12Vにできれば汎用性がぐっと上がる。
2)同調回路のLCのパラメータを変更する。
前回、トロイダルコアトランスの一次側を1uH 二次側を0.05uHに設定したが、共振周波数に合わせようとするとCの容量が小さくなりすぎてトリマーコンデンサの調整範囲を逸脱してしまった。
それに加えて、Lを変えることで発振の振る舞いがどう変化するかを観察することも目的である。
3)使用するトランジスタをBFR182とする。
Driscollの特許文書を読むと、できるだけ高いftのトラを使えと書いてあったので、これに従うことにした。I氏からは高いftのトラは適切ではないとの意見をいただいているが、とりあえずオリジナルを尊重することにした。

ということで最終の回路図は以下のようになった。 禺画像]
回路図ではC4は固定コンデンサとなっているが、実機では秋月電子でたまたま手に入ったトロンサー製のバリアブルエアコンデンサ(1.9pF ~16pF)を使用した。
いまでも古典的なエアバリコンが製造されているとは驚きである。

また出力に関して付言すれば、回路図ではバランス伝送になっているように書いてあるが、実機ではu-FLの同軸ケーブで出力している。将来的にはバランス伝送を実現したいと考えている。
[Audio]
[Laptech OSC]

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