Circlotron 改造(3)課題を考える
2017-11-10


禺画像]
Dynaco MK3を超える音を目指してサークロトロンの改造に手を付けたのだが、どうも違和感が残る。高域がこなれず、ずいぶんと耳にひっかかる。GaN素子の熱破壊を警戒してアイドリング電流を300mA に抑えたのだが、これがいけなかったようだ。500mA(推定)あたりに上げるとかなり改善されるが、まだ不完全さを感じる。

こうなると、抜本的な対策が必要となる。
SG65502Bは素子としては非常に可能性を秘めていると思われるのだが、いかんせん熱対策をきっちりとしておかなければ信頼性が損なわれ、安心して音楽に没頭できない。FR-4基板にサーマルビアをたくさん打って専用基板を作ったのだったが、放熱という面では課題が残っている(写真参照)。理想的にはアルミ基板を使うべきだが、いっきに基板単価が上がる。これは将来なんとか挑戦したい。

こうなるとGaNにこだわらず、信頼性のある素子に戻していったん足場を固めたほうがよいかもしれない。手元にあるのはCREEのC3M0280090D。Ciss=150pF Coss=20pF Crss=2pFと非常に優秀である。これにアイドリング電流を1A以上は流したいところ。ただ、データシートを見ると、ジャンクション温度が上がるとドレイン電流も増えるという正の温度係数をもっているのでこの対策が必要となる。
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