2017-03-22
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現在使っているTaylor型パワーアンプは、原理としてA級増幅しか構成することができない。そのためアイドリング電流以上の電流を供給することはできないわけではないが、なるべく避けた方が良い。
今回、Altec 416-8Bを並列接続にしたことによりインピーダンスが低くなったのでパワーアンプの電流供給能力は切実な問題として浮上してきた。
これを機会に以前から実現したいと思っていたことに挑戦することにした。サークロトロンである。この回路の詳しい説明は例えばTubeCADなどにあるので省略。
回路は実にあっけない。これで動くのかと言うほど単純である。これはオリジナルではない。範としたのは、http://www.audiodesignguide.com/にある、Hi-end Balanced Circlotron Hybrid Amplifierである。
トランスは一次が40Ω、二次が600Ωなのでこのアンプを駆動するには、低インピーダンス出力のプリアンプが必須となる。
サークロトロンは、二つの独立したフローティング電源を使うところに大きな特徴がある。今回は実験的な要素もあるので、スイッチング電源で済ますことにした。コストは1/10、スペースや重量も格段に小さくなるので、肩肘張らずに挑戦できる。
そして今回の目玉は出力段で、ここに念願のGaN素子であるGS66502Bを使う。負の温度係数を持っているので、温度補償は不要のはずである。これは実験で確認する。
おそらく来週以降に姿が見えてくるだろう。
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