ファインメットチョークを試す
2015-07-13


禺画像]
ファインメットチョークのことが以前から気にかかっていた。しかしながら、効果がどれほどなのか確信が持てなかったことと、ファインメットと言えば高価であるとの先入観があったので、これまで手を出さずにいた。

 ところがたまたま◯立エレショップを覗いてみると、単相FM-Aコイル2.9mH、F1AH0722が一個680円で販売されているではないか。後先を考えず4個注文してしまった。そのあと、あっという間に売り切れたらしく、現時点ではウェブから削除されてしまっている。あんなに有名なのになぜかネットで探しても小売しているところがない。不思議だ。メーカーで出荷制限でもしているのだろうか。

 さてどうやって料理するか。「◯須のブログ」さんの記事を参考にした。チョークコイル単体で使うのではなく、ブリッジダイオードと一緒に使うと効果が10倍になるのだとか。最初は眉唾ものと敬遠していたのだが、ジャンク箱にはブリッジダイオードがごろごろしているのを思い出し、だまされたつもりで試してみることにした。

 最初は、DAC系統のAC100Vに入れてみた。効果はすぐに聴き取れた。これまでどうやっても取ることの難しかった刺激的な音が影をひそめ、エージングが進むとともに、中低音域が充実してきた。

 これに味をしめて、配電盤から送られてきているオーディオ系200V、すなわち電源の大元に入れることにした。チョークコイルの容量は25Aもあるので十分に間に合う。エージングのため数日間待って聴き直すと、ますます音が前にせり出してくるではないか。そのうえ、今まで感じたことのなかった音色が聴こえてくる。

 電源スイッチをテンパールのブレーカーに交換したり、SA-20のフューズを取り払ったりで、それだけでもここ一ヶ月めまぐるしく変化してきた。そこへ今回のファインメットチョークコイルの登場である。これで電源系はかなり充実したものとなった。

 
 15年前に故あってアナログ・オーディオに見切りをつけ、これまでデジタル・オーディオ中心でやってきた。正直に告白すると、管楽器の再生で満足したことがなかった。耳に突き刺さるような音が出るのだ。

 原因はレギュレータかもしれないと考え、自分なりに追求してきた。たしかに改善はされた。しかしそれでもなお刺激音が取りきれない。今回のファインメットチョークの導入で、原因は電源のノイズにあったことがほぼ判明した。電源ノイズがここまで影響しているとは、いまさらながら驚くばかりである。


 写真にはAC200V入力部のファインメットチョークコイルとブリッジダイオードが写っている。入力線と出力線が同じ方向に出ていて、フィルターのセオリーどおりとはなっていない。見る人が見たら噴飯ものである。いつかきちんとしたものを作り直す予定だが、なんだかこのままになりそうな気もする。
[Audio]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット