SP ネットワーク 直列式と並列式
2012-05-21


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かつてマルチチャンネルで音研とアルテックを駆動していた時代があった。しかし、アンプの台数が増えるとメンテナンスも煩雑になり、故障の確率も高くなる。音楽を落ち着いて楽しめないことに嫌気がさし、現在はネットワーク方式に落ち着いている。

 そのネットワークには並列式と直列式とがあり、主流はだんぜん並列式である。直列式が使われることはめったにない。みんなが使わない方式と聞くと、あえて使いたくなる。ようはへそ曲がりの質なのだ。

 さて直列式にトライするのは良いとして、資料がないのでどう設計すれば良いのかわからない。その点、ネットは大変便利だ。いろいろな情報が載っている。調べてみるうちに、並列式をそのまま直列式に移行しても動くには動くらしいとわかった。ただし音がどうなるのかは不明。

 並列式から直列式に移行するというと、かなり大げさに聞こえる。しかしよく回路図を見ると、たった一本の線で結べば済むことに気がついた。掲載の回路図で言えば、X1とX2の間を結べば直列式が完成する。並列式にすぐに戻せるメリットもある。

 おまけの機能として、X1とX2の間に0Ωから100Ω程度の抵抗で結べば、任意の量で並列式と直列式をミックスさせることも可能だ。ただし私は試したことはない。

 さて直列式の音はどうか。基本は並列式とそれほど大きな変化はない。しかし、定位となると並列式とはかなり違うように聞こえる。こちらのほうが自然でリアルな感じだ。音全体がスムースにストレスなく出てくる。
 とにかく、アンプから送られてくる音楽信号を余すとこなく音として出してくる印象が強い。

 なんだか抽象的な表現になってしまい申し訳ないが、この違いはやっぱり実際に聞かないと納得してもらえないだろう。
[Audio]

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