アンプ大改造のその後
2011-09-22


固定バイアスの電位が変動してしまうという、原因不明状態に陥ったシステム。翌日、解決した。回路を元に戻したのに音は元に戻らなかったという奇々怪々な現象も、原因がわかってしまうとうーんとうなってしまった。

 ラインアンプのグリッドにはバイアス電位を与えるために10KΩの抵抗経由で-1.0Vがかかっている。この端子はそのまま順次さかのぼって、フェーダー、I/Vコンバーターの出力トランスの二次側へと続いている。このラインは当然アースからは浮いている。

 問題はここにあった。今までフェーダーは、「たまたまそこしか置き場所がない」という理由で、ラインアンプのシャーシーの上に置いていた。今回フェーダーをI/Vコンバーター側に移動し、なおかつ配線を延長して取り回ししやすくした。別にシャーシーの上に置く必要はない。シャーシーから離した場所に置いた。それは「たまたま」だった。

 原因はこれだった。6DJ8のグリッドは高いインピーダンスをもっているために、シャーシーのような金属がそばになくなると、電位が不安定になってしまうのらしい。フェーダーをシャーシーの上に置いたら、何事もなかったように正常動作する。へなへなへな。。

 これでまた一つ勉強になった。ほんとうはきちんとコンデンサーでDCをカットしてフェーダーをアースに落とせばこんなことはおきなかっただろう。けれども、Cを使いたくないし、コストアップにもなるので、このままで行くことにした。

 音はどうか。今まで超えられなかった壁を突き抜けた。課題もある。I/Vコンバーターの出力トランスをドライブし切れていない。音が若干堅くて、分離が悪い。全体のレベルがここで決まってしまっている。ここは改善の余地あり。
[Audio]

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