Ver.14.4への道
2011-06-30


Ver.14.3で満足できず、さらに上の音を目指して悪戦苦闘してきた。6DJ8のプレート負荷にNP-126を導入し、固定バイアスで駆動する。長年、この音を聞いてみたいと願っていたからだ。

 しかし結論を先に言えば、NGだった。トランスのエージング不足を差し引いても、この音はどこか無理をしている印象がした。元気があり、音は前に出てくる。同時に何かが付け加わり、何かが不足しているとも感じる。もどかしさが残った。

 結局、Ver.14.3の良さを確認する事になってしまったわけだが、しかしここで諦めるわけにはいかない。大きく二つのポイントで改良を加えた。

(1)従来、初段で音量調整していたのを廃止した。すなわち、2SC960にコレクタ側にボリュームを入れていたのを削除した。その代わり、パワーアンプの直前に、バランス入力対応でインピーダンス600Ωのフェーダーを入れ、これで音量調整する。
(2)6DJ8の交差結合回路はそのままとし、タムラのTF-3からタンゴのNP-126に置き換える。

 音量調整をフェーダーで行う感触は格別だ。これを知ってしまうと、従来の回転式ボリュームに戻れない。またトランスを変えたことにより、音の出方が変わった。まだエージング不足で本領を発揮していないが、かなりの可能性を感じることができる。

 おそらくVer.14.4に改訂することになるだろう。
[Audio]

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