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SA-20の出力段に供給している電源にはブリッジダイオードが使われている。2504という汎用の整流ブリッジである。耐圧は400V,順電流は25A。メインシステムでは、数年前に日本インターのSBDに代えて良い結果を得ている。今では電源がSBDでないと落ち着かない。
そこで、SA-20のSBD化に着手することにした。ところが調べてみると、通販のカタログには手頃なものが置いていない。耐圧が半端なのだ。よく知られているもので、日本インターの150V耐圧のものがあるが、これはSA-20では使えない。整流後のrms電圧が75Vなので、トランスのAC出力は55V程度と推測できる。ダイオードの耐圧はこの3倍必要とされているので、200V程度の耐圧が要求されるのである。SBDの高耐圧化は難しいといわれているが、それでも何とか入手したい。調べてみた。
最初はアメリカのメーカーで見つかった。CREEというメーカー。一つのデバイスに二個のダイオードが封入されており、ブリッジで使うには少し面倒。それに金額も結構なものになりそうなことがわかった。
仕切り直して日本インターのサイトを調べてみると、あった。オーディオ雑誌などに掲載されているものがすべてと思いこみがちであるが、そうではない。きちんとメーカーは生産している。それを私たちが気がついていないだけだった。
型番は、KSH30A20B。耐圧は200V, 順電流は30A。サージ電流は300Aに及ぶ。これを選んだ。メーカーサイトではオンラインで注文もできるようになっている。便利になったものだ。ところが、この型番だけは直接注文できないようになっている。見積もりの問い合わせたところ、思ったよりも安い値段。早速注文した。
問題はどのように実装するかだ。写真のように、基板に四個のダイオードを載せ、基板の真ん中にねじ穴をあけた。元々ついていたダイオードをはずして、その穴を利用する。このままでは非常に配線しにくいので、手元にあった円形金属ポストを立て、その上に基板をネジ止めした。これはうまい方法だった。
ところが意外なところで苦労した。経年変化でケーブルのメッキ線がかなり酸化しているらしく、半田がのりにくくなってた。だましだまし半田付けして、やっと形ができた。
現在エージング中である。評価結果をまた別のコラムで報告する予定。
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