誤配線だった
2005-11-06


前の欄で「誤配線はなかった」と書いた直後、誤配線を見つけた。ああ、また恥をさらしてしまった。
 きっかけは、DACに供給しているマイナス15Vレギュレータの出力波形を観測していて見つかった。ここは左右独立にレギュレータを搭載している。正常であれば当然左右同じ波形となるはずだ。ところが違うのだ。一方は、高周波のノイズだけが数mV観測される。ところがもう一方は、リップルが見えるのだ。だいたいにして100Hzのリップルがレギュレータから出力されている時点で、もうおかしい。ところが、今までそのことに気がつかなくて正常だと思い込んでいた。これもくみ上げた時点で波形を確認していればわかったことだ。
 原因は何か。不幸中の幸いと言うか、たまたまこのレギュレータ基板は、部品面ではなく、裏面が上になっていたので、手で配線したパターンが一目瞭然である。それも、同じものが二つ並んでいる。一方が正常で一方が異常ということであれば、まず一番に疑われるのは、誤配線。次に部品の故障だ。
 まず考えたのが部品の故障だ。この基板は、以前使っていたものを取り外して放置していたものを使い回したものである。パターンの引き回しも、今から見るとずいぶん汚い。どんな使われ方をしていたのかも忘れてしまった。つまり部品の信頼性が劣ると言えばそうも言える。しかし各TrのVbeを測っても正常である。発振かもしれないと思って、電解コンを入力につないでみても症状は変わらない。
 ウームと考え込みながら、パターン面に目をやると、「おや、何かが違う」と気がついた。同じであるはずのパターンが異なる。調べてみると、基準電圧になるツェナーに流す電流を正常な方は、きちんとレギュレータの出力からとっている。ところが異常な方は、入力からとっている。つまり盛大にリップルを含む方から取っていたのだ。電圧だけを測れば確かに正常動作に見える訳だ。
 早速配線し直したら、見事正常動作となった。おそまつ。
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